Share Heart
「お姉ちゃん…何をそんな心配してるの?」

「えっ?」

「誰のことも考えずに自分のことを考えなよ…お姉ちゃんは色々抱え込みすぎだよ。もっと楽に考えて…自分がしたいことをしていいんだよ?」

なんで、私こんなこと妹に言われてるんだろう。

私のほうが年上なのに。

しっかりしなきゃいけないのは私なのに。

さらに胸がモヤモヤした。










自分のいる意味って何?











誰の役にもたたない。

邪魔をするだけ。

邪険にされるだけ。











私の存在している意味は何?
















美音は黙って、荷物が入ったままのキャリーバッグを渡してきた。

つまり、帰れということだ。

私は荷物を全て持ち、部屋を出た。



















もうマイナスにしか考えられない。
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