Share Heart
「じゃあ、お父さんは?」
「父は…」
私は何も言えなかった。
すると、倉谷はんっ?とかしげた。
「私は父のことは何も知らないんです。でも、父も自分のために生きている。これだけは言えます。」
自信を持って言えた。
あの人のことなんか何も知らないし、知りたくもない。
でも、これだけは見れば分かってしまうのだ。
「じゃあ、美音ちゃんは?花音ちゃんにとってどんな存在?」
「美音は家族の中で唯一私が心を許せる人です。明るくてとっても心の優しい子です。だから、美音はあんなところに居ちゃいけないんです…なのに…」
あの日のことを思い出してしまった。
目からこぼれる涙。
泣いてる暇なんてないのに。
美音のこと助けるって言ったのに。
何も出来てないじゃん。
「なんで動こうとしない。」
顔を上げるとそこには神無月がいた。
「結局は自分が傷つくのが嫌なんだろう。お前にとって自分が1番なんだろ。子は親に似るんだな。」
「そんなんじゃない!」
私は思いっきり立ち上がった。
手をついたテーブルが揺れる。
「なら美音を助けてやれよ!あの家族で美音が信頼出来るのはお前だけだろ!?」
そうだよ。
私何してんの?
本当にバカ。
言われなきゃ動けないなんて。
美音を助けてあげられるのは私だけなんだ。
「父は…」
私は何も言えなかった。
すると、倉谷はんっ?とかしげた。
「私は父のことは何も知らないんです。でも、父も自分のために生きている。これだけは言えます。」
自信を持って言えた。
あの人のことなんか何も知らないし、知りたくもない。
でも、これだけは見れば分かってしまうのだ。
「じゃあ、美音ちゃんは?花音ちゃんにとってどんな存在?」
「美音は家族の中で唯一私が心を許せる人です。明るくてとっても心の優しい子です。だから、美音はあんなところに居ちゃいけないんです…なのに…」
あの日のことを思い出してしまった。
目からこぼれる涙。
泣いてる暇なんてないのに。
美音のこと助けるって言ったのに。
何も出来てないじゃん。
「なんで動こうとしない。」
顔を上げるとそこには神無月がいた。
「結局は自分が傷つくのが嫌なんだろう。お前にとって自分が1番なんだろ。子は親に似るんだな。」
「そんなんじゃない!」
私は思いっきり立ち上がった。
手をついたテーブルが揺れる。
「なら美音を助けてやれよ!あの家族で美音が信頼出来るのはお前だけだろ!?」
そうだよ。
私何してんの?
本当にバカ。
言われなきゃ動けないなんて。
美音を助けてあげられるのは私だけなんだ。