☆腹黒王子に溺愛された悪女★
今までに告白なんてたくさん受けてきた。だけど、こんなに当たり前のような態度で軽く言われたのは初めて。
だからこそ、信ぴょう性がない!
なにより...
胡散臭いんだってば!!
「何か企んでんじゃないの」
「まだ疑うの?」
「基本、人は信じない」
「さすがだねー、櫻井さん」
「は?」
「この僕が、好きと言ってるのに信じないなんて...さすが」
また馬鹿にしてる!
「........そうだよ、嘘だよ」
!?
滝川は私にしか聞こえない小さな声で言った。
同時に驚く私。
「櫻井さんが好きって言っておけば、丸く収まるんだよ。美人だし」
「........なにそれ」
「女の子達も、悪女・櫻井さんに酷いこと出来ないだろうし」
「........」
「何よりも、櫻井さんは僕を好きにならないから。」