☆腹黒王子に溺愛された悪女★
「迷惑極まりない!そう言っておいて」
「あ、あなたって...本当に噂通りの女なのね!」
「そうよ。性格が悪くて何が悪い?」
「そんな女を直樹が好きになるはずないわ、あなたが何かしたんじゃないの!?」
好きになるはずない?
その通りよ、よく解ってくれて助かるわ。
でも何もしてないし。
むしろ、被害者はコッチだ!
アキちゃんとやらは、正義を貫く勇者のように攻めてくる。
いや、悪女って呼ばれてても、そんな悪業は働いてませんからね?
「直樹を解放しないと、」
「...........」
「わ、私たちは黙ってないわよッ」
途中で睨みつけたら分かりやすくキョドった。
はぁ.......
朝からとんだ災難。
もう既に黙ってないじゃん。
そう突っ込むべきか。
それとも、
じゃあまた襲って我が物にすれば?
と助言してあげるべきか、
単純に考えた時ーーーー
「滝川くんに好かれてない人がそんな事を言う権利ありませんから!!」
ーーーーーえ。