☆腹黒王子に溺愛された悪女★



「迷惑極まりない!そう言っておいて」

「あ、あなたって...本当に噂通りの女なのね!」

「そうよ。性格が悪くて何が悪い?」

「そんな女を直樹が好きになるはずないわ、あなたが何かしたんじゃないの!?」


好きになるはずない?
その通りよ、よく解ってくれて助かるわ。
でも何もしてないし。
むしろ、被害者はコッチだ!

アキちゃんとやらは、正義を貫く勇者のように攻めてくる。
いや、悪女って呼ばれてても、そんな悪業は働いてませんからね?


「直樹を解放しないと、」

「...........」

「わ、私たちは黙ってないわよッ」


途中で睨みつけたら分かりやすくキョドった。




はぁ.......


朝からとんだ災難。

もう既に黙ってないじゃん。
そう突っ込むべきか。

それとも、
じゃあまた襲って我が物にすれば?
と助言してあげるべきか、

単純に考えた時ーーーー




「滝川くんに好かれてない人がそんな事を言う権利ありませんから!!」







ーーーーーえ。
< 33 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop