☆腹黒王子に溺愛された悪女★
「佐々木さん、教室に行こう」
そーっと促すが、佐々木さんは完全に戦闘モードで。
対面しているアヤちゃんたちも引き下がる気はないらしい。
...こうなったら。
いつでも悪者になる覚悟は持ってるわ。
「てゆーかさ!」
長い髪を振り払って、腕を組む。
「滝川滝川うるさいんだよ!」
「...........ッ!?」
「何が王子?大していい男じゃないじゃない。騒ぐんならもっと私に釣り合う男にしてよね!」
足で地面をダンッと踏んで
颯爽とその場を後にした。