☆腹黒王子に溺愛された悪女★
抵抗しようとすればするほど、離れられなくなる不思議。
「顔真っ赤にしちゃって可愛い〜」
「苦しいだけだけど!」
「またまたぁ〜」
確かに顔が熱い気はするけど
照れてるとか、そんなんじゃない!
苦しいからよ。
「アンタ、こーゆう事する相手、間違えてない!?」
「間違えてないよ」
「彼女にやれって言ってんの!!」
「彼女になってよ」
「...........ッ!?」
な...んでやねん!!
「てゆーかさ、」
急に声のトーンが下がり、
私の体を締め付けていた力が緩くなった。
同時に、
離れようと、顔を上げると
見えるその鋭い目...
「そろそろ気付けよ、本気だって」