☆腹黒王子に溺愛された悪女★
端から見たらキスしてるように見えるはず。
「攻めに弱いよね」
カァーっと
また顔が熱くなった。
...そうだよ!!
元彼にはソッチもドSだと思われて、ギャップにドン引きされて2日で別れたよ!
悪女イコールSなんて
勝手な判断すんなってキレたわよ!
「このままキスしちゃう?」
「や...めて」
「なにそれ、S心がくすぐられる」
..........く、悔しいぃぃぃ!
いつもの私戻って来い!
こんな距離で攻められて強気に返せない自分が嫌いだ!なんか力入らないと思ったら腰に手を回されて身動き出来なかったんかい!
それに気付けないくらい余裕が無い私なんて...やっぱり嫌いだっ!!
「焦らされてる気分はどう?」
「...へ、んたい...」
「〜〜〜〜〜ッ!!」
滝川は私の首元に顔を埋めて、
全身の力を緩めた。
そして消えそうな声で、
「涙目で言われると俺が我慢出来ないから」
そう呟いた。