☆腹黒王子に溺愛された悪女★
ーーーー今だ!
瞬時に、そう思った。
だから...
ゴンッ
「い.......ッ!?」
咄嗟の判断で頭突きを食らわせて、
油断している隙に滝川から離れた。
この男...危険すぎる!
未だ熱い頬を両手で覆いながら、
痛みに堪える滝川に言う
「弱みを握っただなんて思わないでよね!」
頭を押さえながら、
少しだけ驚いた顔を見せたけど、
すぐ、フッと笑った。
「ツンデレ?」
イラッ!
「いつデレってしたのよ!?」
「僕の腕の中ではいつもデレじゃない?」
「馬鹿でしょ!」
「馬鹿ついでに忠告しておくけど、」
滝川は
妖しい笑みを浮かべて、
「君に釣り合う男なんて僕以外にいないから。色んな意味で相性良いと思うよ?」
意味不明な発言を残した。