☆腹黒王子に溺愛された悪女★
「何避けてんの!」
「いや、身の安全の為...」
「まだキスしかしてないけど!」
「いや、そーゆう意味じゃ...」
滝川は何気なく近寄ってくるけど、同時に後退する私の足。
「櫻井さん不足なんだよ今」
「は?」
「キスさせて〜!」
「はぁー!?」
意味分かんないわ!
過剰反応して顔が熱くなる自分をキモいと感じながら、迫ってくる滝川から逃げる。
「今の俺なら新記録だせる!」
「なんの!」
鞄を振り回しながら対抗していた時
「「直樹!!!」」
救世主!?と思って声のする方へ体ごと向けたら...
アキちゃん達だった。
「直樹!そんな女やめて一緒に行こう!」
そんな女!?
「えー?」
いや、アンタも反応すんなよ。
「そんな可愛い気のない女、さっさと諦めなよ!私なら直樹の為になんでも出来るよ?」
「........」
「美人は3日で飽きるって言うじゃん!」
「.......」
アキちゃんは恥ずかし気もなく叫ぶ。
そして滝川は無言でアキちゃんを見つめる。
私は...ふつふつ怒りが込み上がる。
可愛い気なんてお前にも無いだろー!
美人は3日で飽きるって、うるせ!
「性格が悪いだけじゃなくて、行儀も悪いし頭も悪いんだから!」
はぁー!?
頭は良いんですけど!
言い返そうとしたら、なぜか滝川ぐ私を見る。
...こいつまさか
信じてんじゃないの!?