☆腹黒王子に溺愛された悪女★
弁償ね。
出来るもんなら宜しくって感じだけど、ソレ...隣の家のお姉ちゃんが手作りを持ってきて、学校に持ってきたという、
レアはレアでも意味の違うレアだ。
簡単に手に入らないっつーの。
「弁償出来る確信も無いのに平気でそんな事言わない方がいいよ。」
「...なにそれ」
「弁償出来ないに一票」
「...........」
「噂通りの性格の悪さでゴメンね。じゃあ」
パンは片付けてくれるでしょう。
そう決めつけて颯爽と立ち去ろうと足を進めた。...けど、
フッ...と
小さな笑みが聞こえて
足を止めた。
「パンを弁償出来ないなら」
滝川は
さっきまでの爽やかな顔から、
「時間を弁償するよ」
ゾクッと背筋を凍らせるような、
妖しい顔で言った。