ビオラ、すずらん、年下の君


私が高校1年の時、何を思ったか同居しているおじいちゃんがゲートボール仲間から仔犬だったすずらんを貰ってきたのが始まり。

うちはあまり動物好き一家じゃなかったけど、すずらんが家に来た途端、その可愛らしさに家族皆が虜になった。


そして、しばらくすると海外転勤になった為、部下が手放すことになったオカメインコのビオラをお父さんが引き取って。
それから、お母さんが捨てられていた子猫ブラッキーを拾ってきて。あっと言う間にうちは賑やかになった。

もう、かれこれ10年くらいの付き合い。
大事な宝物たち。


今度機会があったら、この写真を見せて聡太君に紹介してみよう…と思う。

動物好きだといいなあ。



私と聡太君は、毎朝、お約束みたいにいつも一緒の席に座るようになった。

私が窓ぎわで、聡太君は通路側。
25才のOLと18才の高校生。多分、仲良し姉弟に見えるかな。


バス停から駅まで20分くらい。
聡太くんと私は、彼氏と彼女みたいな時間を過ごす。

その間に人がどんどんバスに乗り込んできて、駅ターミナルに着く頃には、吊り革につかまっている人も。


今日はスマホに保存していた、うちのカワイイ子達の画像を聡太君に見せた。





< 11 / 159 >

この作品をシェア

pagetop