ビオラ、すずらん、年下の君
だからってわけでもないけど、私は植物の中でキンモクセイが1番好き。毎年秋になると、律儀にオレンジ色の花を咲かせて芳香を放つ。

それで私は季節が移り変わったことを実感するのだ。


先週の土日、私は羽田さんと伊豆下田温泉へ行った。
彼が選んだ素敵なホテルで、美味しい海の幸をお腹いっぱい食べた。美肌になれるという泉質の温泉にも浸かった。


この一泊二日の小旅行で分かったこと。

羽田さんは車の運転が上手。
私と食べ物の好みが似ている。
(ちなみに私は魚より肉派。でも新鮮な魚介類には目がナイ…という贅沢なヤツ。)

羽田さんも全く同じタイプ。「海が近いからやっぱ海鮮だろ」って、夕飯には浜焼きのお店に連れて行ってくれた。

炭火で焼いた伊勢海老やサザエ、牡蠣を食べて、あまりの美味しさに感動しまくり!)


そして、夜。2人きりの部屋でお喋りしているうちに、やっぱりそういう雰囲気になってしまって。

…少し早いかなって思ったけど、迷いはなかった。(一応お気に入りの下着にしてたし)


「俺に、君の人生を委ねてみないか?」


羽田さんの真っ直ぐな言葉に私は、ゆっくりと首を縦に振った。

羽田さんは私の今、1番大切な人。
ずっとずっと一緒にいたいと思える人。そう確信出来たから。





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