ビオラ、すずらん、年下の君
さざなみがかすかに聞こえる中、私は羽田さんに全てを許した。


ここでも発見があった。羽田さんは意外に筋肉質なんだ。腹筋、すこし割れていた。お〜スゴイって感じ!
(スポーツはあまり好きじゃないけど、水泳とかジョギングは好きなんだって)


男の人とそういうコトをするのは本当に久しぶりで緊張してしまい、ぎこちなくなってしまった。

仰向けに気おつけ!のポーズで愛撫されていたら、「もしかして初めてなの?」って羽田さんに訊かれちゃった。

26歳でさすがにそれはないよ、と思いながら、正直に「あんまり慣れてないの」と答えた。

すると「俺が和香子の身体、開発してあげる」とかエッチなこと言っちゃって…


でも、全然嫌じゃなかった。
むしろ、なんか嬉しかった。

私達は夜が明けるまで、大きなベッドの上で愛し合った。


朝起きたら身体のあちこちが痛くて。
しかも眠いなあ、なんて思いながらホテルのレストランでご飯を食べている時。


「和香子、改めていうよ。俺と結婚してくれ」


羽田さんは真剣な眼差しでプロポーズしてくれた。


昨日まで友達みたいな関係だったのに、
早過ぎない?
かあっと顔が熱くなってきて、私の頭の中はパニック状態。なぜかパン放り出して、もう逃げ出したくなっちゃった。




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