ビオラ、すずらん、年下の君
スーツ姿の聡太君は本当に凛々しくて。


「そんなことないっす。亮さんの方がすげえっすよ。こんな綺麗なお嫁さん貰えて」


聡太君の如才ないセリフに亮さんてば、そっかあ?そうだよなあ!と上機嫌。お酒弱いのに、乾杯のシャンパンを少しだけ飲んだんだ。


「じゃあ聡太、一瞬だけ花嫁貸してやるよ、和香子の横に並べ!」


突き飛ばすようにして、強引に聡太君を私の隣に立たせた。にっこりと笑う聡太君。


「そっすか?じゃ、お言葉に甘えて!」


「ハイ、チーズ!」


「亮さん、チーズとか、古過ぎすっよ」


「うるせー、いいから笑え!」


亮さんの構えたデジタルカメラがカシャリと音をたてて、私と聡太君の記念写真が出来上がった。





【完】

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