ビオラ、すずらん、年下の君
これってスプリング・ハズ・カム?
7月の三連休の前日。
私は羽田さんに食事に誘われた。
「佐原さんの歓迎会やってなかったから、仕事終わったら飲みに行こう」って。
今更…よ。もう入社して、3ヶ月経つってば。
金曜の夜だけど何の約束もない。どうせ暇だし、羽田さんならそんなに気を使わなくてもいいし、ちょっとご飯食べて帰ろうかな…くらいの軽い気持ちでOKした。
羽田さんは仕事のケリが付かず、少しだけ残業になってしまったので、1階のコーヒーショップで待ち合わせた。ちなみにそのお店に入るのは初めて。
小洒落た店構えなのに、いつも横目で通り過ぎるだけだったから、ちょっと嬉しかった。
アイスコーヒーを一口飲んだ後、(美味しい!)私はスマホを取り出す。
LINEのリストに追加された聡太君を見て、ニマニマする。
プロフィールの画像は、カッコ良くGOODサインする聡太君なのだ。
スマホさえあれば、私はいつも聡太君に逢える…嬉し過ぎ。
「お待たせ。行くか」
聞き覚えのある声がしたので、私は画面を切り替えた。
羽田さんは、いつものネクタイとグレーのスラックス。
いつもいつもザ、サラリーマンなんだなあ。
私は羽田さんに食事に誘われた。
「佐原さんの歓迎会やってなかったから、仕事終わったら飲みに行こう」って。
今更…よ。もう入社して、3ヶ月経つってば。
金曜の夜だけど何の約束もない。どうせ暇だし、羽田さんならそんなに気を使わなくてもいいし、ちょっとご飯食べて帰ろうかな…くらいの軽い気持ちでOKした。
羽田さんは仕事のケリが付かず、少しだけ残業になってしまったので、1階のコーヒーショップで待ち合わせた。ちなみにそのお店に入るのは初めて。
小洒落た店構えなのに、いつも横目で通り過ぎるだけだったから、ちょっと嬉しかった。
アイスコーヒーを一口飲んだ後、(美味しい!)私はスマホを取り出す。
LINEのリストに追加された聡太君を見て、ニマニマする。
プロフィールの画像は、カッコ良くGOODサインする聡太君なのだ。
スマホさえあれば、私はいつも聡太君に逢える…嬉し過ぎ。
「お待たせ。行くか」
聞き覚えのある声がしたので、私は画面を切り替えた。
羽田さんは、いつものネクタイとグレーのスラックス。
いつもいつもザ、サラリーマンなんだなあ。