ビオラ、すずらん、年下の君
いいから、羽田さんってば早く言いたいこと言っちゃってよ!
「このままじゃ俺的に良くないから…」
「うん…」
「俺、会社辞めることにした!」
「えっ、辞める?」
びっくりし過ぎて、チビリそうになった。キュッと股間を締めてなんとかセーフ。
な、なんだ。てっきり告られるのかと思った。やだやだ、恥ずかしい勘違い!
でも、これも大事件だ。
「実家が運送会社やっててさ。母親が経理関係やってるんだけど、目が悪くなって引退したいって言うんだよ。
同居してる姉貴は数字からしきダメだし、子供3人いるから無理。だから俺にやれっていうんだよ。
今の会社でがむしゃらにやっても未来ねえな、って骨身に染みてきてるから、ちょうどいいかなって」
喉に刺さっていた小骨がとれたように、羽田さんは、すっきりとした笑顔をみせた。
「う…」
今度は私が口ごもる番だ。
「…淋しいな…羽田さんがいないなんて」
私は俯いた。
「私だって、羽田さんがいるから、仕事続けてこれたんですよ…狭っ苦しいマンションの一室で怪しい人ばっかくる人材派遣の会社なんて、本当はイヤなんだけど、羽田さんがよくしてくれるから救われていたのに…
羽田さんが辞めちゃったら、私どうしたらいいのか…」
「このままじゃ俺的に良くないから…」
「うん…」
「俺、会社辞めることにした!」
「えっ、辞める?」
びっくりし過ぎて、チビリそうになった。キュッと股間を締めてなんとかセーフ。
な、なんだ。てっきり告られるのかと思った。やだやだ、恥ずかしい勘違い!
でも、これも大事件だ。
「実家が運送会社やっててさ。母親が経理関係やってるんだけど、目が悪くなって引退したいって言うんだよ。
同居してる姉貴は数字からしきダメだし、子供3人いるから無理。だから俺にやれっていうんだよ。
今の会社でがむしゃらにやっても未来ねえな、って骨身に染みてきてるから、ちょうどいいかなって」
喉に刺さっていた小骨がとれたように、羽田さんは、すっきりとした笑顔をみせた。
「う…」
今度は私が口ごもる番だ。
「…淋しいな…羽田さんがいないなんて」
私は俯いた。
「私だって、羽田さんがいるから、仕事続けてこれたんですよ…狭っ苦しいマンションの一室で怪しい人ばっかくる人材派遣の会社なんて、本当はイヤなんだけど、羽田さんがよくしてくれるから救われていたのに…
羽田さんが辞めちゃったら、私どうしたらいいのか…」