ビオラ、すずらん、年下の君
ヨウムのよーちゃんと野良ポメラニアン
私が子供の頃、うちには今よりもっと多くのペットがいた。
それはひとえに、動物好きの母親が若かったせいなのだけど。
当時の彼女(30代半ば?)が、小学生だった私によく言っていたセリフ。
「生まれてからずっと狭い社宅暮らしだったの。ペットを飼いたくても飼えなくて。それがお父さんと結婚して戸建て買ったでしょ。やった、これでペットを飼う夢が叶うって嬉しくてね」
犬、猫、鳥はもちろん。リス、ウサギ。ウズラがいた時期もあった。
私が学校から帰ると、まず耳のいい小鳥達がピイピイ騒ぎたし、部屋の奥からにゃあん、にゃあんと甘えた声で鳴く猫ちゃんが出迎えに来る。
庭では昼寝から目覚めたワンコが吠え始め、動物の合奏団が結成される。そんな賑やかな毎日だった。
ただし、お母さんは亀とか爬虫類は苦手で飼うのは毛のあるもの限定。でも、ウーパールーパー『チャーミー』だけは別だった。ペットショップで愛敬あるおメメに一目惚れしてソッコー飼いしていた。
そんな母親を持った私は、子供の頃からペットがいるのが普通な環境。