逆転LOVER☆
「酷いですよね。それも分かってるんです。
実際あたしもショックでショックで・・・。
だけどそれから不登校になって、
毎日思うのは佐野先輩でした・・・。」
三澤くんは黙って聞いてくれた。
あたしが話し終わるまでずっと。
「傷ついた筈なのに・・・、
噂通りの人なんだって思ったのに、
思い出すのは先輩の笑った顔と声と・・・全てでした。
可愛いくて綺麗な子なら相手にしてもらえる、
それで1年かけて変わったんです・・・。
気持ち悪いですよね・・・ここまでするなんて。
だけど、初めて好きになった人だから____…
後悔したくなくて、
これまでの自分を変えるチャンスだな・・・って。」
こんなに話せる様になったのは、
市川さんと三澤くんのおかげだ・・・。
今まで自分の気持ちを誰かに吐き出すなんて・・・、
した事もなかったし友達がいなかったから。