逆転LOVER☆
「今日は・・・ありがとうございます。
届け物しに来たのにお邪魔してしまって。」
体調が悪い三澤くんに、
あたしの話なんかしてしまった。
「ミヤちゃんもありがとうね?」
足元でゴロゴロするミヤちゃん。
可愛いすぎて持ち帰りたいくらい・・・。
「また来れば?ミヤのいいオモチャらしいし。」
猫にまで玩具にされるんですか・・・あたし。
けど、ミヤちゃんにならいいかも・・・。
なんて思ったあたしは、
やっぱりどうしようもない馬鹿らしいです。
「そ、それじゃ・・・また学校で。お大事に。」
すっかり日も暮れて、
帰り道、残った着信履歴を見て胸が痛んだ。
誤解を解かなきゃ。
明日先輩に話そう・・・自分の口で言葉で。
先輩、もう一度あたしを見てくれますか。