逆転LOVER☆
飴とムチ。
「むぅ?」
「・・・市川さん・・・どうしてここ・・・。」
あたしの顔を見て優しく微笑む市川さん。
あたしの隣に来るとゆっくり腰を下ろした。
「聞いたよ。佐野先輩が好きなんだって?」
三澤くんが話してくれたんだ。
自分の口から言うのは気が重いから助かった。
だけど、市川さん怒らないんですか?
「あたしは佐野先輩はどうでもいいの。
だけど、むぅが好きならむぅを応援する。
友達でしょ?嫌いになんかならないよ。」
落ち着いてきたと思ったら、
そんな事を言う市川さんのせいで、
止まってた涙がまた溢れ出す。
「泣かないの~!話せなかったよね。ごめんね。」
「あたしこそ・・・ごめんなさい・・・。」
初めて出来た友達は、
とてもいい人達であたたかい_______…
市川さんにも言わせて下さい。
ウソをついてごめんなさい・・・。
それと、
友達になってくれて、ありがとう・・・。