逆転LOVER☆
「ありえない・・・有害物質は酷すぎ。」
やっぱりそう思いますよね・・・。
三澤くんにも言われたばかり。
「それでも好きなんでしょ?先輩の事。」
黙って小さく頷いた。
おかしいのは分かってる。ずるいのも。
馬鹿なのも知ってる・・・だけどそれでも好き。
あたしの頭の上に市川さんの優しい手が触れる。
あったかくて柔らかい・・・手。
支えてくれる人がいる。
友達がいる・・・。嬉しかった。
「・・・っ、ありがとうございますっ・・・。」
だけど今だけ・・・、
今はまだ泣かせて下さい。
明日にはまた昨日までのあたしになりますから。