逆転LOVER☆
静かにあたしの隣へ座る佐野先輩。
甘くて大好きな先輩のな匂いを風が連れてくる。
先輩の顔も見れないあたしに、
小さな声で言った。
「ごめん、俺勘違いしてた」
先に謝る先輩に首をぶんぶん横に振った。
悪いのは先輩じゃない______…
あたしが悪いんです。
だからそんな悲しい顔で・・・謝らないで下さい。
「ガキみたいだよな~!でもすっげぇムカついた」
その理由は・・・?なんて聞けたら、
どれほど気持ちが楽になるだろう・・・。
だけどそれを聞くのが怖いから、
あたしの恋はいつまでも進まないまま。
「三澤くんが俺の所に来たよ」
そう聞いて初めて先輩の顔を見た。
・・・三澤くんが?でもどうして・・・。
「むぅちゃんの話聞いてやれって怒られちゃった」