逆転LOVER☆
「ほら、行ってらっしゃい!」
背中を押されて無理矢理閉じられた扉・・・。
中はほぼ明かりがなく、
奇妙な声と冷たい空気があたしを一気に恐怖の底へと落とす。
三澤くんはお構い無しに先へ先へ進んでいく。
「み、み、、、三澤くん・・・っ!!」
どこからこんな声が出たのかは分からない。
だけどあたしは大声で三澤くんを呼び戻した。
「あ、あの・・・隣を・・・歩いてくれませんか・・・っ」
恐怖心で声が震えて上手く話せない。
足に力が入らない・・・。
この世で1番と言っていいほど怖いものが嫌いなあたしには、
生き地獄と言っても過言ではない_____…