逆転LOVER☆
あたしは三澤くんに抱き着いている状態で、
三澤くんは上からあたしを見下ろしている状態。
状況を理解したあたしは、
バッと三澤くんから離れた。
慌てるあたしをよそに三澤くんはいつもと変わらない様子。
「あ、あの・・・ごめんなさい!つい・・・っ」
これはその・・・間違いで、
咄嗟に近くにあった避難場所にかけこんだと言うか・・・、
「あぁ別にいいけど・・・。早く出た方がいいだろ」
普段と変わりない三澤くんは、
こんな状況でこんな場所でもクールです・・・。
小さめの歩幅で三澤くんの後ろについていくと、
三澤くんの足が急に止まり______…
あたしは三澤くんの背中に頭突きしてしまった。