逆転LOVER☆
こんなに近くにいるのに、
先輩があたしを見る事は1回も無かった。
女の子に囲まれて笑ってる先輩。
まるで1年前に戻ったみたい。
こんな風にずっと先輩を見て想ってたんだ。
「片瀬さん、野菜切ってくれる?」
「あ、はい!」
手渡された野菜を洗い、
普段あまり使う事のない包丁で切っていく。
(こんな感じで大丈夫かな・・・少し雑だけど。)
"佐野先輩達楽しそうだね~"
そんな女子達の会話に反応してしまったあたしは、
動揺して指を切ってしまった。
「・・・ぃったぁ」