逆転LOVER☆






見る見るうちに滲んでいく血_____…


え、えっと・・・絆創膏・・・あったかな。








「見して」







「三澤くん・・・。あ、つい切ってしまって。」








黙ってあたしの手を取る三澤くんは、

傷口を確かめるように顔を近付けた後、

あたしの指を口元に運んだ。








「・・・み、三澤くんっ?!」






思いがけない行動に動転してしまったあたしは、

三澤くんに叫んだ。







ゆ、指・・・っ!!あたしの指!!








あたふたしてるあたしを横目に、

口元から指を離した三澤くんは、







「応急処置だから仕方ねぇだろ・・・」







た、確かに昔の人は、

舐めとけば治るとか言いますけどっ・・・!!








「なぁ、誰か絆創膏持ってない?」








も、もういいですからっ・・・!!





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