逆転LOVER☆






「むぅちゃん」







後ろから聞こえたその声に上がる体温と心拍数。



・・・どうして。



何で来たんですか・・・佐野先輩_______…








暗がりの中、

迫ってくる砂利を踏む音・・・。



静かにあたしの隣に座ると、

先輩は何も言わずじっとあたしを見る。








先輩を見れないあたしは、

気を紛らわすかの様に洗った食器をまた洗い出した。










「何で俺のこと見ないの?」





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