逆転LOVER☆





あたしがそう言うと、

三澤くんは一呼吸おいて言った。








「片瀬がそれでいいなら俺は何も言わない」






いつだってあたしの気持ちを尊重する三澤くん。

だけど内心は呆れてるに決まってる。



市川さんだってきっと・・・同じ事を思う筈。






そう思ってたのに、








「あいつといて片瀬が笑ってられるなら、

俺は何も言わない。好きな女が泣いてんの見たくねぇよ」








川の音に乗せて聞こえてきた言葉は、


他の誰よりも優しくていつだって温かかった。






思いもしなかった言葉と、

三澤くんの気持ちに下唇を噛みしめた。









_____…あたしはどうしようもない馬鹿だ。








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