逆転LOVER☆
サヨナラとありがとう。
佐野先輩に見せ付けるかの様に、
三澤くんは後ろからあたしの首に腕を回し、
あたしの耳元でそう言った。
これがあたしの答えです。先輩。
「佐野先輩は・・・、あたしの憧れでした。」
カッコよくて何でも出来て、
佐野先輩の周りにはいつも笑顔が耐えなかった。
遠くから見ているだけで良かった筈の初恋。
だけどいつから欲張りになったあたしは、
佐野先輩に少しでも近付きたい・・・そう思う様になった。
「可愛くなれば、綺麗になれば先輩に近付ける・・・」
そんな小さな期待を持って、
1年努力したあたしに降ってきたのは、
大好きな佐野先輩との夢に見た日々でした。