逆転LOVER☆






「会いに行かなかった・・・っていうより行けなかった」







どうゆう事・・・?


困惑するあたしを見て、

三澤くんは何を思ったのか「向こうで待ってる」


そう言って行ってしまった。







佐野先輩と2人きり。




出会ったこの場所で。








「全部整理してから会いに行きたかったんだ」







優しく微笑む先輩の目から嘘は感じなかった。


笑ってるのにどこか悲しそうなその表情は、

今日まであたしが抱いてきた不信感を解いてくれた。









「けど遅かったみたい、会いに行けば良かった」






< 193 / 249 >

この作品をシェア

pagetop