逆転LOVER☆
「つ、翼くん・・・っ!ま、待って・・・!・・・ください。」
自分でもどこから出たのか分からない大声に、
1番驚いている翼くんは、
ゆっくりあたしの前に来て聞いてくる。
「なに?」
あ、あのね、伝えたい事があります・・・。
なんてサラッと言える訳もなく、
あたしから呼び止めておいて切り出せない・・・。
言わなきゃ・・・あたしの気持ち。
1人で何かと葛藤しているあたしを見て、
翼くんは察知したかの様に小さく鼻で笑いこう言った。
「分かってるから」