逆転LOVER☆
あの場所でもう一度。
久しぶりに会う友達は、
時折落とす桜の花びらが何とも魅力的で、
その太い幹に抱き着きたくなった。
「久しぶりだね。また太った・・・?」
当然あたしの腕はこの子に回りきらず、
こんな風に話かけても返事が返ってくる事もない。
それでもいいんです。
こうして話を聞いてくれれば・・・。
心地いい風が吹いて、
落ちた花びらが、
ひとつ・・・またひとつ舞い踊る中、
あたしはまた出会ってしまったんだ。