逆転LOVER☆
普段と違い綺麗に制服を着こなしてる翼くんがいた。
「やっぱここにいたんだ」
「あ、ごめんね。最後はここに来たくて。」
付き合って1年半。
翼くんともタメ語で話せる様になったし、
大きな喧嘩もなく今日まできた。
「ねぇ、翼はどうするの?」
「俺は就職、家の事もあんし」
翼くんは就職して、
お母さんを少しでも楽にさせてあげられる様に、
その道を選んだらしい。
ギリギリまで悩んでたけど、
あたしはそんな翼くんの親思いに賛成した。
「片瀬、こっち向いて」
「へ?」
「これ。付いてた」
頭の上に乗ってた桜の花びらを、
翼くんは手に取りあたしの顔の前でヒラヒラさせた。