逆転LOVER☆







普段と違い綺麗に制服を着こなしてる翼くんがいた。






「やっぱここにいたんだ」







「あ、ごめんね。最後はここに来たくて。」







付き合って1年半。

翼くんともタメ語で話せる様になったし、

大きな喧嘩もなく今日まできた。









「ねぇ、翼はどうするの?」







「俺は就職、家の事もあんし」







翼くんは就職して、

お母さんを少しでも楽にさせてあげられる様に、

その道を選んだらしい。




ギリギリまで悩んでたけど、

あたしはそんな翼くんの親思いに賛成した。








「片瀬、こっち向いて」







「へ?」







「これ。付いてた」






頭の上に乗ってた桜の花びらを、

翼くんは手に取りあたしの顔の前でヒラヒラさせた。




< 220 / 249 >

この作品をシェア

pagetop