逆転LOVER☆







「ありがとう。」







あたし達のやり取りを見た市川さんは、

いらぬ気遣いをして先に戻って行った。







2人きりになったこの場所で、

思い出すのは付き合った日のこと______…









「今日は泣かないんだ?」







泣き虫なのをからかったつもりが、

本当に目を潤ませたあたしを見て、


翼くんは優しく頭を撫でた。








「今日が始まりだろ」




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