逆転LOVER☆
俯いたまま先輩の横を通り過ぎようとした時、
あたしの腕を佐野先輩が掴んだ。
さ・・・・・・の・・・せんぱ・・・い?
「別にいいけど。いても。」
あたしを見下ろす先輩の顔が近すぎて、
反射的に腕を振り払ってしまった。
い、今・・・なんて言ったんですか・・・?
「あ~ごめん、嫌?」
ポケットに手を入れて、
あたしの顔を覗く佐野先輩。
ひ、卑怯ですっ!そ、そんなの・・・っ!
あたしが手足をバダバタさせていると、
佐野先輩はお腹を抱えて笑い出した。
・・・・・・あたし何かおかしいでしょうか。