逆転LOVER☆
「もしかして、嫌だった?」
「え?」
「何か元気ないし、避けてるし?」
嫌な訳ないです。
避けてるのは先輩が嫌だからとかじゃなくて・・・、
あまりにもその・・・近いし・・・。
「俺はむぅちゃんと話したくて待ってたんだけど。」
そう言って並んで歩いてた先輩は、
少し速度を上げてあたしの前を歩く。
違う・・・・・・違います・・・。
あたしも・・・話したいです・・・。
「あ、あたっしも・・・話したい・・・です。」
それがウソでも、玩具だとしても____
今あたしは佐野先輩が好きです。