逆転LOVER☆







「俺の事、嫌?」







卑怯な台詞を言う。


まるであたしの気持ちを知っているみたいに。








「そんなんじゃないです・・・。本当に・・・。」







霞んでいく視界に、

ぼやけていく床_______…






大好きなんです・・・本当は。







小さな音を立てて、

涙が床に落ちた時、先輩の腕があたしの背中に回る。








「あ~・・・わり。俺が悪いね。」







そう言ってあたしを抱き締めたまま、

頭を撫でる先輩・・・。









これも、先輩の手口なんですか?


待ってたって・・・本当ですか・・・先輩。





< 62 / 249 >

この作品をシェア

pagetop