逆転LOVER☆
佐野先輩が裏庭にいない事を確認し、
唯一の友達と話す機会が減ってきた頃の事です。
「桜が散ってきたね~。」
なぁんて話をしていると、
後ろから感じた気配と同時に聞こえてきた声。
振り返らなくても分かりました。
「おい、そこ俺の場所なんだけど」
低くて色っぽい声の主は佐野先輩_____…
マズイと思いながらも、
あたしの足は張り付いた様に動かなくて、
二度目の問いかけでようやく振り返ったあたし…。