逆転LOVER☆
ウソツキは泥棒の始まり。
リビングからはお湯を沸かしてるのか、
コンロの火を点ける音がした。
まだ戻ってこないかな・・・。
戻ってこないのを見計らい、
携帯を耳に当てる。
「もしもし?むぅちゃん?」
大好きなら先輩の声______…
さっき聞いたばかりなのに、
その声はどうしてこんなにあたしを揺さぶるのですか。
「や・・・、特に用事は無いんだけど、
一緒に帰れなかったし声だけでも聞きたくてさ。」
どうしてそこまでしてくれるんですか先輩。