逆転LOVER☆






携帯を耳に当てているあたしを見て、

状況を察した三澤くんは、






「あぁ電話中?わり。」







そう言ってふたたびリビングに戻る。


受話器の向こうの先輩は何も言わない。

きっと怒ってるに決まってる・・・。









「今何してんの?」







いつもと違う低い声______

それは明らかに怒っている様だった。







「え、えっと・・・先生に頼まれて・・・っそれで・・・」








今更言い訳しても嘘を付いた事には変わりない。

怒るのも無理ない。


________ごめんなさい・・・先輩。








そんなあたしの気持ちも虚しく、









「嘘付いたんだ。」







その言葉にビクッとし肩が上がる。




嘘・・・・・・つきました。


先輩・・・もうあたしの事嫌いですか。





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