羽鳥のくせに調子に乗るな!!



ヤキモチ……?


は…っ!?



「なっ、何言って……!」


顔を真っ赤にして、私が羽鳥に言う。


「だって、そうだろ」


なんて、余裕の笑みを浮かべて、言う羽鳥。私は何も言えなくなって下を向く。


そして、口を開いて、羽鳥の顔を
見ながらこう言う。

「………や、ヤキモチだよ…!!!」

「やっぱ、そうなんじゃん」


羽鳥が、当たり前のように
そう言ってくるから、ムカってした。



当たり前なら、聞かないでよ。



「ふん…っ! いい!
もう、1人で帰る!」


ふんっと、口を膨らませて歩いて行く。


「おい、夜の道は危険だって……」

「アンタと歩くのなんて嫌!!
ついてくんな!!」


思ってもないことを言ってしまう。


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