羽鳥のくせに調子に乗るな!!


そして、昼休みにのっちとご飯を食べてから、トイレに向かう。


廊下で、何人かにすれ違い、話をしてからトイレに駆け込んだ。

「……ふぅっ……!」


用を足して、ドアに手をかけた瞬間に
女子たちの声が聞こえた。



「………うぅっ……ふぅっ……」


な、泣き声?
びっくりしながら耳をすませてると

「あゆ〜!大丈夫だって、ね?」

「だってぇ〜……っ」

「でも、あゆを振るなんて……ねぇ?」

………あ、失恋か。
そう思って納得してると意外な名前が聞こえた。


「羽鳥、くん……っ、
好きな子、いるんだって……」











そのセリフを聞いた瞬間、頭が真っ白になった。ポカーンとしてその場に立ち尽くす私。



「えっ!? 嘘!
そんなの初耳〜!」

「誰だろ……」



そんな、会話が聞こえるけど頭に入ってこない。

「あ…っ」

「………」

出ると、女の子たちが気まづそうに、私を見つめるけど気にせず手を洗って出ていく。


< 113 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop