羽鳥のくせに調子に乗るな!!



羽鳥がそう言うと、1回静かになって
誰かが声をだす。


「それ、どういうことだよ……」

びっくりしてるのか、焦ったような声を出す。


「だから、アイツらが茶化すから
まさか、ハヤサカいたなんて思ってもなかったし。」




………これが、羽鳥の本音?




ドキドキしてると


「好きだったって………今はどうなんだよ」


そんな質問を羽鳥に投げかける。




「………っ、」




何も答えない、羽鳥。


私は、手が驚きを隠せない。





「早坂って、可愛くね?
俺、実は意外と好き」


誰かが、口を開いてそんなことを言い始める。


……いつもは、いわないくせに。




そんなことを思ってると



「………アイツはやんねーよ。
俺のだし。」









羽鳥の声が聞こえた。




そして、ガタッと音がして

羽鳥の影が近づいてくる。




………ドキッ



私は、慌てて隣のクラスに隠れた。





ガラッとドアがあいて、出る直前に





「だから、手、出したら
ぶっ飛ばすからな」




そう言って、出ていく。





私は、多分、顔が真っ赤だろう。






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