羽鳥のくせに調子に乗るな!!


隣のクラスで、静かにしていると


「……ずっと好きだったってことかよ」


なんて1人が言う。

「…まあ、分かってたかも。」


そんな声も聞こえる。





………ねぇ、羽鳥。










それ、本当なの?








私は、立ち上がって教室に入る。



「………はや、さか…」


目を見開いて、私を見る。




「その話、ほんと?」


私が、尋ねると、


「本当だと思うぜ。」



小泉がそういった。





「小泉……」


「俺、知ってた。
中学の時、後悔してたの」



今まで黙っていた小泉が話し出す。




「お前が、泣いてラブレター
ちぎったの、相当後悔してたよ」



……うそ…っ。



「………本当に好きなんだよ」






小泉が小さな声でそう言うと




私は、スマホを取って、教室を飛び出した。





あの、バカ!!!




だけど、追いかけてもなんていえばいいのかわからない。



私は、佐伯くんの誘いを断って家に帰った。




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