羽鳥のくせに調子に乗るな!!
「ぎゃははははっ!!」
朝から、教室からは大きな声が聞こえる。
マフラーに顔を埋めながら、スカートをギュッと握る。
そして、ガラッとドアを開けて教室に入る。
「おはよ」
入って、自分の机の前に行くと
後ろから声をかけられた。
「あ、のっち〜。
おはよ!!」
友達の 千田 野々。
あだ名はのっち。
ショートの髪型をくるっと巻いていて可愛らしい女の子。
「あーあ、男子ってなんであんなに
うるさいのよ……」
私がマフラーを取りながら、
嫌そうに言うと、少し笑って
「知らなーい」
と、言った。