羽鳥のくせに調子に乗るな!!



そして、みんなに挨拶して
次の授業の練習をしてると



「早坂、よろしくな」


佐伯くんが来て、私にそういう。


「ははっ、よくこんなめんどくさいの引き受けたね〜。よろしくね!」


笑いながらそう言うと



「相手がお前だったしね。
じゃあ、また昼休み」


そう言って席に戻ってしまう。



私だったから?





な、なんだそれ……。


ボーッとしてると


「ふぅん、佐伯かあ〜」


のっちが後ろから話しかけてきた。



「うわっ、びびった」


「佐伯とは……いいじゃない?」


なんてニッコリしてるから


「………なんのこと?」


そう言って、くるりと前を向いた。






前を向くと、女の子と普通に話してる羽鳥の姿。



ズキッ




あ、あれ?



なんで痛くなるの





「………もうっ、羽鳥ったら〜」


ベタベタしてる女の子。



「ふっ、てかこの間はさんきゅ」



……この間って何。




あああっ、もう!



バッと顔を上げると




あの、優しげな目を女の子に向けてる。




ああ、なんだ




あの時の目はいろんな子に向けてるのか
私だけじゃないのか





………っ、






なんで、こんなにもあいつのことが気になるの?






「り、凛桜?」



「ふぅっ、」




気にしなくてもいいのに……。






「のっち、今日お昼一緒に食べれないや」

ニコッとほほえむ。




そう、気にしなくてもいいのに

なんでそう……っ、気になるのかな…。











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