羽鳥のくせに調子に乗るな!!






学校に行くと、またいつも通りの朝。


だが、今日は朝が早い。




「ふぅ、セーフ?」



まだ、誰もいないであろう教室に入ると佐伯くんがこっちを見て笑う。



「まだセーフだよ。
おはよ、早坂」


「よかったあ…!
おはよう、佐伯くん。」


ニコッと微笑むと
プイっと顔を背けられた。



あ、れ?


まあいっか。





ーーーーーー。




「………はぁぁぁ。」



作業を始めてから約数分。



私はもう限界に達していた。




「疲れた?」

机に寝そべる私の顔をのぞき込む佐伯くん。


「う、うん…」


「ん、じゃあ休憩!」


そんなふうに優しく言われたら
女の子はコロッと落ちるんだよ…。



なんて思ってると



「こんなに朝早くからやってる
実行委員なんていないっしょ〜」


なんて微笑むもんだから


「当たり前じゃんかっ!」

私までニコッとなる。



すると、それを遮るかのように
ガラッとドアが開いた。





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