羽鳥のくせに調子に乗るな!!
コンコンっ
私は羽鳥の部屋のドアを叩いて
入っていく。
「し、失礼します…」
小声で言うと
寝息をたてて、寝てる羽鳥がいる。
うわっ、新鮮。
そう思ってると
パチっと目を開けた。
「………早坂?」
目を大きく開いてこっちを見る羽鳥。
「………げっ、」
私は気が付かないうちに出ようとしてたから、変な声が出てしまった。
「は?え、なに…?
なんで家にいんの……」
状況を把握出来ていないのかやけにうるさい。
私はベッドに近寄ってグイッと押すと寝かせた。
「うるさい。病人は寝てなさい
お母さん、出かけてるから
食べたいものとかあったら言って」
それだけ言うと私はちょこんと床に座った。
だって、顔が赤いと思うから。
「………さんきゅ」
小声で言う羽鳥の声もちゃんと聞こえた
………2人きりなんて中学以来だから
どうすればいいのかわかんない。
私はすかさず立って
「の、ののの…喉乾いてない?」
そう聞いてから答えてないのに
下まで取りに行った。