羽鳥のくせに調子に乗るな!!
なんでアイツがあんなこと言ったのかもわからない。
私は、家に帰ってからもずっと考えていた。
「………はぁ、」
ドアの前でため息をつくと、
校舎の中だというのに白い息が出る。
息を吸ってドアに手をかけた瞬間
「………入らねえの?」
後ろから声が聞こえた。
「は、羽鳥…っ!」
ビクッとして、振り返ると
マスクをしてる羽鳥の姿がある。
昨日、あんな事言っといてなに普通に話しかけてんのよ………。
私は羽鳥の態度にイライラした。