羽鳥のくせに調子に乗るな!!
「やっぱり、佐伯くんは
みんなの憧れだよ〜」
お昼、みんなでご飯を食べながら語る。
「え?私は羽鳥くんもいいと思うけどな〜」
隣のクラスの友人、彩の一言で
「んぐっ、!」
むせた。
「………え、何してんの?
凛桜〜!」
最近は、のっちと2人の場所には
羽鳥たちがいるから行ってない。
だから、中庭で彩たちと食べてるのだ。
「い、いやぁ〜。
アイツだけはない!ないない!」
私がパックジュースを飲みながら拒否ると
「はいはい。」
呆れたように返事をする。
そして
「じゃあ、佐伯と羽鳥。
どっちがいいの?」
「野々、ナイス〜。
彩それ聞きたかった〜」
のっちの言葉に固まる。
え……
"じゃあ、佐伯と羽鳥。
どっちがいいの?"
そ、そんなの………。
口を開こうとした瞬間。
グイッと頭に手が乗った。
「ほんと。
どっちがいいんだよ」
振り向くと余裕な笑みを浮かべるアイツが立っている。